スローコア(R) の3つの目的

1. 障害予防と回復
[対象] 慢性的な痛みや不具合からの回復、再発防止、予防を目的とされる方

首、頭、肩、背中、腰、膝の痛みなど、体に関する不具合の解消。 いわゆる国民病とも言われる腰痛、肩こり、頭痛を始めとする代表的な身体の痛み、その他神経痛、関節痛などといった諸症状からの回復。 さらに、その諸症状からの一時的な緩和ではなく、根本的に再発させないための積極的なリスク管理。

2. 身体機能の強化
[対象] 運動能力(パフォーマンス)アップを目的とされる方

エネルギー系もしくはサイバネティックス系体力の基礎調整。 特に、身体的因子における柔軟性(タイトネス、弛緩性)、不安定性、アライメント(動的、静的)、神経系(バランス、神経筋協調性)、フォーム、動作などに対しての再教育による総合的な基礎体力の向上

3. ストレスの解消
[対象] ストレスフリーな姿勢の獲得、精神の安定を目的とされる方

上記1,2を通じた、骨格と筋肉に余分な負担がかからないストレスフリーな状態へのリコンディショニング。個人に適した理想的な身体バランスの調整。身体的ストレスを解消することによる精神の安定化


一般的なエクササイズから見たスローコア(R)

スローコア(R) の3つの目的を達成させるためのアプローチ法として、一般家庭やスポーツ現場、医療機関において従来行われてきた各種手法や各種エクササイズについては以下のように大きく分類されます。

(1) パフォーマンス向上
   各種トレーニング … 代謝系・筋力強化・コーディネーション・スタビリティ・アジリティ

(2) 障害予防と身体調整
   ストレッチング … スタティック・徒手抵抗・ダイナミック・バリスティック

(3) 障害予防と回復
   マッサージ、アイシング、リハビリテーション … 運動療法・物理療法・徒手療法

そして、この体系の中でスローコア(R) を分類すると“リハビリテーションにおける運動療法”が最も近いカテゴリーとなります。ただしスローコア(R) は様々な目的や効果を兼ね備えたエクササイズのため一概に分類できないこともあり、これが総合エクササイズといわれる由縁でもあります。

この総合エクササイズとしてのスローコア(R) は、筋力、筋持久力、関節可動域、関節協調性など、運動機能改善のための患部および患部外トレーニングから、日常動作、身体操作を習得(再学習)するためのトレーニングまで、幅広い目的があります。


スローコア(R) ファミリー

(1) 基礎編と応用編で学ぶ目的別スローコア(R)


(2) それぞれの役割


様々な分野で活用され始めている最新の運動療法

(1) 総合エクササイズとして
スローコア(R) は運動療法の一つであり、解剖学・生理学・バイオメカニクス的原則に基づき、人体の構造をあらゆる角度から徹底的に分析し、過去の膨大な臨床結果に基づいたメソッドです。 関節可動域エクササイズや開放運動連鎖系トレーニング、バランストレーニングなどの複合エクササイズでもあり、特に運動の認知、筋協調性の回復を目的とする神経筋の再教育のための運動療法です。

(2) 体の使い方の再教育
筋肉というものは、体内で独立した存在ではありません。 筋肉は体の中でそれぞれ別の筋肉や骨格と繋がりを持っており、それぞれが互いに影響し合っています。 これを筋肉の連鎖性ともいいますが、これは大変重要なポイントです。 原因となっている部位とはまったく別の部位に何らかの影響を及ぼすという因果関係がある以上、この筋肉の連鎖性のバランスを損ねると、いわゆる連鎖反応としての作用を引き起こす可能性が大いに考えられます。 また、この連鎖性に動作が加わった状態、筋肉の動きの連携をキネティックチェーン(運動連鎖、連続した協調性筋収縮)と呼ばれますが、この運動連鎖の理論を応用し、キネティックチェーンのトレーニング、「体の使い方の再教育」をすることで運動連鎖性が改善し、筋肉や骨格間の連動性を回復させるというフィードバックメカニズムが大きな成果をもたらします。

(3) 神経生理機能の回復にも
自動運動もしくは他動運動によりエクササイズ動作を反復することで、運動神経支配領域へフィードバックがおこり神経筋協調性が生まれます。 特に、骨格を支えるコアマッスル(インナーマッスル・深層筋)がゆっくり動かされることで、伸張反射が生じることなく過緊張が解消され、体幹軸のアンバランスが無理なく改善されます。 つまり、このスローコア(R) の動作による刺激が、筋や関節のスパズム(不随意反射、防御性収縮、異常緊張)、拘縮、萎縮、硬結の発生機序となる支配神経へのフィードバックとなり、不要な過剰反応を解除するというメカニズムとなります。 結果として、主要なアライメント(骨盤や脊椎などの骨配列)の捻れや歪みが矯正され、神経生理機能を回復させることにより、それらに起因する様々な身体の不具合が解消されるのです。


スローコア(R) ピローの機能性

ここで重要なのが、スローコア(R) ピロー(実用新案登録第3153636号)の役割です。 このスローコア(R) ピローのバイオメカニクス的な作用として、枕と頸部の接地点が支点になることで、頭部の重量が力点となり、頭頂部方向へのベクトル(頭がのけぞる方向。頭部伸展方向へのベクトル)が働くため、作用として脊椎への牽引力が生じます。 首を安置させ、頭の重みに逆らうことなく脱力する(頭部を支持している筋力の作用を解除する)ことにより、頭部の重みは伸展方向へ自然に働き牽引力が生まれるというメカニズムです。 頭部から腰部にかけての脊椎(頸椎、胸椎、腰椎)はそのけん引力によって、引き延ばされた状態を保つことが可能になります。 寝ているだけで、理想的な頸椎の生理湾曲(S字カーブ)を保つことが可能となり、さらに脊椎全体を牽引した状態を維持できるという、大変画期的な運動補助器具なのです。

また、仰向けに寝た状態で一連のエクササイズ動作を行うことができるということも大変特徴的であり、重力荷重の少ない状態、かつ脊椎の牽引状態を維持したままの関節荷重を完全にフリーにした状態であるため、関節間のストレスはほぼ解消された状態をもたらします。 その状態で過緊張を解消することで完全に緩んだ体内環境が生まれるため、筋肉の異常緊張や関節、神経の圧迫により生じた身体の不具合の解消だけではなく、体内循環や基礎代謝についても大変大きな影響が現れることが大いに期待されています。


スローコア(R) の役割

スローコア(R) は体の動かし方の再教育(学習)方法でもあり、身体の本来の動作、姿勢を再教育(トレーニング・リコンディショニング)し、その正しい状態を定着させていくエクササイズです。 それに伴い、長年培ってきた間違った動作や姿勢、いわゆる癖が解消されます。 長年の動作の癖の解消することは、体に痛くない状態を覚えさせること、要するに「痛みの連鎖を断つ」ということです。

決して、このスローコア(R) があなたを治してくれるわけではなく、あなた自身が「自分で自分の体を改善する」ということを忘れてはなりません。 従来までの「健康を他人任せにしてきた時代」(パッシブトリートメント:受動的な治療やメンテナンスの意)から、「セルフケアの時代」(アクティブトリートメント:積極的な治療やメンテナンスの意)へと世の中の流れは大きく変わろうとしています。 自分の体に関心を持ち、責任を持つこと。 これが、これからの時代をより豊かに生きていくための大切なキーワードなのです。

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